「顔の皮がむけて、赤みが引かない…」そんな症状、ずっと乾燥のせいだと思っていませんか?
50代になると肌の調子が変わって、「なんとなく荒れやすくなった」と感じる方も多いですよね。私もそうでした。でも、私の場合はただの乾燥じゃなかった。半年間も自己流でケアしていたら、どんどん悪化してしまって…。
この記事では、コロナ禍のマスク生活がきっかけで顔の脂漏性皮膚炎を発症した私の体験談をお伝えします。先に結論を言うと、一番後悔したのは「早く皮膚科に行かなかったこと」です。
そして、皮膚科受診後の保湿ケアとして試したヘパリン類似物質配合ローション。その中でも私がおすすめするのがヒルマイルドローション(健栄製薬)です。
脂漏性皮膚炎とは?50代に増える理由
常在菌が引き起こす慢性的な肌炎症
脂漏性皮膚炎は、皮脂の分泌が多い部位に起こる慢性的な皮膚の炎症です。原因は、肌に常在するマラセチアというカビ(真菌)が皮脂を栄養に増殖し、炎症を引き起こすこと。
顔のTゾーン(鼻の周り・眉・生え際)や両頬など、皮脂腺が多い部分に出やすいのが特徴です。赤み、皮むけ、かゆみがくり返し起こります。
「男性に多い」と言われることもありますが、女性も50代になると発症しやすくなる理由があります。
更年期のホルモン変化が関係している
50代女性は閉経前後のホルモンバランスの乱れが大きく、皮脂分泌が不安定になりやすい時期。私が受診したとき、皮膚科の先生に「閉経前にひどくなる方が多いんですよ」と言われて、「あ、やっぱり更年期が関係しているんだ」と合点がいきました。
逆に「閉経するとスッと治る方もいます」とも教えてもらいました。ちなみに私は閉経後、以前と同じように「たまに赤くなる」程度には戻りました。完全には治っていませんが、ひどかった時期と比べると雲泥の差です。
私の発症体験|マスクがきっかけで半年間悪化し続けた
最初は「マスクかぶれ」だと思っていた
きっかけは、コロナ禍の真夏のこと。子どもの学校見学で、炎天下でもマスクを外せない半日を過ごしました。それまで外ではマスクを外すようにしていたので、屋外で丸一日マスクをつけていたのはそのときが初めてでした。
その日を境に、両頬の皮がほろほろとむけるようになりました。最初は「マスクでかぶれただけだろう」と軽く思っていました。
ところが数週間たっても改善しない。「朝はなんともないのに、夕方になると皮がむける」という状態が毎日続きました。
冬に向けてどんどん悪化
「乾燥が悪いのかも」と思い、冬になるとワセリンを塗って寝るようにしました。でもこれが逆効果だったと後でわかります。
半年が経つ頃には、夕方になると顔全体が真っ赤に。熱でもあるの?と家族に心配されるほど。皮のむけ方もひどくなるばかりでした。
普段は気にしていなくても、一度肌のことが気になり始めると気分もどんよりしていました。「これぐらいで」と思われるかもしれないけれど、治らない肌荒れは想像以上に気持ちを落ち込ませるものなのだと身に沁みました。
皮膚科でやっと「脂漏性皮膚炎」と診断
重い腰を上げてようやく皮膚科を受診。診断は脂漏性皮膚炎でした。
「油っぽい部分に起こりやすく、顔の常在菌に負けてしまっている状態です」と説明を受けました。言われてみれば若い頃から眉間や小鼻の周りが赤くなりやすかった。あれも同じだったのかもしれません。
処方されたのはニゾラールクリーム(抗真菌薬)。顔全体に塗るよう指示されました。
自己流でやって逆効果だったこと2つ
①ワセリンで保湿(診断後に検索して初めてNGだと知った)
「乾燥肌には保湿」と思ってワセリンを塗っていましたが、受診後に家に帰って脂漏性皮膚炎を検索して青ざめました。脂漏性皮膚炎の原因菌は皮脂(油分)を栄養にして増殖するため、「とにかく油分がよくない」という情報がたくさん出てきて。油分たっぷりのワセリンはむしろ菌の栄養になっていた可能性が…。完全に間違ったケアを半年続けていたわけです(笑)。
②酵素洗顔を取り入れた(今では不要だと思う)
朝、肌をリセットするつもりで酵素洗顔を取り入れていました。でも今振り返ると、これも必要なかった。むしろ今では、肌を洗いすぎないことが大切だと感じています。脂漏性皮膚炎の肌は刺激に弱いので、過度な洗顔はかえって炎症を招くことも。
その洗顔料、まだ余っています(笑)。よっぽどスッキリしたいときだけ使おうかとは思っていますが、出番はなさそうです。
受診後の保湿ケアに|ヒルマイルドローションについて
処方薬と並行して、冬の保湿をどうするか困り、検索で調べて行き着いたのがヘパリン類似物質配合のローションでした。乾燥を感じたらつける、また乾燥したらつける…のくり返し。「乾燥させたままでいる勇気もない」という葛藤もあって、正直しんどかった(笑)。でも、顔全体が赤かった2ヶ月の間はなんとか頑張って使い続けました。保湿ケアとしては間違っていなかったと今でも思います。主役はあくまでニゾラール、ヘパリンローションはその補助として。
ヘパリン類似物質って何?
ヘパリン類似物質は、医療機関で処方される「ヒルドイド」と同じ有効成分(0.3%配合)。角質層に水分を引き寄せて保持する保湿作用に優れており、ワセリンのような「フタをする」保湿とは違い、水分を補うタイプです。ベタつきが少ないのも特徴で、油分を控えたいときにも使いやすい。
ヒルマイルドローションを選ぶ理由
いくつか市販品がある中で、私がヒルマイルドローションをおすすめする理由はこちらです。
・調剤薬局で日常的に処方されている成分なので、安心感がある ・医薬品(第2類)なので保湿効果の信頼度が高い ・ドラッグストアや通販で手軽に入手できる ・さらっとした使用感で顔にも使いやすい ・120gでコスパが良い
脂漏性皮膚炎の保湿ケアに使うなら、油分の少ないローションタイプが向いています。もちろん、まず皮膚科で診てもらうことが前提ですが、症状が落ち着いた後の日常ケアとして取り入れてみてください。
脂漏性皮膚炎と分かったら、まずやること
結論:早めに皮膚科へ行くこと。これに尽きます。
私が半年間自己流でケアした結果、症状はひたすら悪化しました。「もっと早く行けばよかった」と今でも思います。
皮膚科に行くと、脂漏性皮膚炎かどうかの正確な診断はもちろん、抗真菌薬など適切な薬を処方してもらえます。私はニゾラールクリームを処方されてから約2ヶ月で顔全体の赤みが取れました。毎日顔が赤くなる状態が続いていたので、正直2ヶ月は長く感じましたが、それでも半年間改善しなかった症状が動き出したことに、心底ほっとしました。
「皮膚科はハードルが高い」と感じる方もいるかもしれませんが、脂漏性皮膚炎は皮膚科の先生が慣れ親しんでいる疾患のひとつ。すぐ診てもらえます。
顔の赤みや皮むけが続いているなら、まず受診。自己流ケアで長引かせるより、ずっと早く楽になれます。
よくある質問
Q. 脂漏性皮膚炎と乾燥肌の見分け方は?
乾燥肌は保湿をすると改善しますが、脂漏性皮膚炎は保湿だけでは改善しない(むしろ油分で悪化することも)という点が大きな違いです。皮むけ・赤みが繰り返し起こる場合や、Tゾーン・小鼻まわりなど皮脂が多い部分に集中している場合は、皮膚科で確認してもらいましょう。
Q. 脂漏性皮膚炎は完治する?
完全に治るというより「コントロールする病気」という認識が近いようです。私も閉経後に落ち着いたとはいえ、今でもTゾーンにニゾラールクリームを塗っています。付き合い方を知ることで、気にならないレベルに持っていくことはできます。
Q. 市販薬で治療できる?
脂漏性皮膚炎の治療には抗真菌薬が必要で、ニゾラールは処方薬です。市販の保湿剤(ヘパリンローションなど)で症状の緩和は期待できますが、ニゾラールでの治療は皮膚科での処方が必要です。
まとめ
・コロナ禍のマスク生活がきっかけで顔の脂漏性皮膚炎を発症。半年間自己流で悪化させ続けた ・ワセリンによる保湿は、油分を好む原因菌の栄養になるためNG(受診後に検索して初めて知った) ・皮膚科で処方されたニゾラールクリーム(抗真菌薬)を使い始めて約2ヶ月で改善 ・保湿ケアには油分の少ないヘパリン類似物質ローションが向いている ・とにかく早めに受診することが一番の近道!
同じように顔の赤みや皮むけで悩んでいる50代の方に、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
※スキンケアを見直してからの話はこちらの記事も参考にどうぞ→【スキンケアを引き算したら、1年悩んだ肌荒れが落ち着いた。脂漏性皮膚炎持ちの更年期50代が選ぶオールインワン】

